無反射コーティングについて

by admin
8月 17 2011 年

これは、最近のオメガ・スピードマスターやIWCの時計のガラス表面に
施されている”無反射コーティング”が、長期間の使用に伴い
服の袖や机などとの摩擦によって擦れて、無数にキズがついた状態です。

コーティング自体は非常に柔らかいものなので、腕の先に装着する時計の
ガラス外側に施すと、当然のことながら、やがてはこのように汚くなり、
時刻の読み取りの度に目障りにも感じてしまう状態となります。

このコーティングは、もともとカメラ等の光学レンズに施される処理です。
カメラのレンズは、光の反射による画像への写りこみを極力避ける必要が
ありますし、「専用の布以外で拭くのは厳禁、絶対素手で触ってはならない」
というものですので、これだけ柔らかいコーティングを施す意味があります。

では、なぜ時計のガラスにわざわざこんな酷い状態になるコーティングを
施すのでしょうか?

次回、正解がどうかはわかりませんが、私の推測を書きたいと思います。

コメントは受け付けていません。