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ロレックス オーバーホール 修理(有)友輝 全国配送対応

安心のセキュリティと保険

  • 安全神話の崩壊と、当社が所在地を明らかにしない理由について
    2010年の年明け早々、銀座の老舗時計宝飾店が組織的な窃盗団によって、3億円もの被害をこうむった事を覚えていらっしゃいますでしょうか。

    この時計店は、24時間常駐の警備員、赤外線センサー、深夜でも人通りの絶えることが無い日本有数の繁華街に面している、という考えられる限り万全ともいえる防犯体制を整えていたにもかかわらず、被害に遭ったのです。

    この事例を見ても分かりますように、もはや現代の日本では、窃盗の被害を100%防ぐ手段は存在しないといえるでしょう。
    そのため、当社ではお客様からお預かりした時計が、万が一にでもそういった被害に遭わぬよう、工房に各種の防犯対策を講じた上で、詳細な番地と地図をホームページで公開することは避けております。

    この数年間、ネットで時計修理を受け付ける会社が非常に増えましたが、雑居ビルやマンションの一室が所在地であることも多く、他人事ながら心配になります。
    幸いにして、今のところ修理業者の預かっている時計が盗難にあった話は聞いていないのですが、不測の事態が発生した場合、時計修理業界の信用問題となります。

    また、全ての業務を一人で行っている関係で、部品の調達や商談等、どうしても営業時間内に工房から不在となってしまう時間が生じます。
    その間、地図と番地を頼りにご来店いただいた方に、留守で対応出来ないといったご迷惑をお掛けするわけにはまいりません。

    そういった事態を防ぐために、ご来店の日時をご予約いただいた後に、工房へのご案内をさせていただいております。
    このサイトをご覧になっている修理のご依頼を検討中の方には、ご面倒をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
  • 当社が盗難・火災保険に加入できた理由とは?
    新品で販売されている時計と異なり、修理でお預かりした時計に対する盗難・火災保険に加入するのは非常に困難です。

    多くの時計修理会社が防犯対策のみに頼っていると思われますが、上記のように、本格的な窃盗団に狙われると、手の打ちようが無いのが実状です。
    悪用されるといけないので詳細な解説は避けますが、なぜ加入が困難かというと、保険金詐欺に使われやすいからなのです。

    それなのに、どうして当社は保険に加入できたのか?
    当然ながら、保険会社から審査基準の詳細については教えてもらえませんでしたが、担当の方から大まかに概要を聞かせてもらえました。
    あくまで推測の範囲内ではありますが、以下に理由を記します。

    1. 法人として10年以上修理を行ってきた営業実績がある
    2. 全くの無借金経営であること
    3. 自社で修理を行っており、外注先で盗難や火災に遭遇する可能性が低い
    4. 年末年始など、長期休業時には銀行の貸金庫に修理品を保管するなど、管理の徹底

    厳しい大手保険会社の信用調査に合格したという観点から、当社を信用していただければ幸いです。
    決して立派な社屋ではなく、多数の社員もおりませんが、大切な時計を預けていただければ嬉しく思います。

    ロレックス 保管用 貸金庫


    安心の貸金庫保管
    お預かりした修理品は作業中のものを除き、年末年始や夏季休業などの長期間の休業となる場合は、画像のような銀行の貸金庫へ保管する事にしております。
    (定休日は作業をする事もありますので、工房内の金庫に保管いたします)

    ROLEX 保管用 貸金庫

    ※万一の事故の場合、補償金額は保険会社の定める査定に基づいた金額となります。
    当社で対応する場合は、時計の価格に関わらず10万円を限度し、原則として修理/加工によって対応させて頂きます。

  • 無借金・無在庫経営の強みとは?

    かつて格安の旅行会社や成人式の晴れ着レンタル会社が多数の顧客の支払いを受けたまま倒産し、多くの方が泣き寝入りするといったニュースが世間を騒がせました。

    誠に恥ずべき事ではありますが、似たような事件は時計業界でも起きております。
    都内一等地にあった時計店が倒産し、修理品として預けていたお客様の時計が一時的に行方不明となってしまったのです。

    この時計店は倒産の1年ほど前より、最低落札価格を設けずに在庫の時計をネットオークションで販売するという危険な兆候があったのですが、店舗の様子などからは経営状況をうかがい知るのは困難でした。

    噂の域を出ない話ではありますが、経営者はその後自ら命を絶ち、時計も紆余曲折の末に所有者のもとに戻ってきたという話もありますから、これらの事件のように計画倒産と思われても仕方のない事例とは異なっていたようですが・・

    こういった事件があると、お客様は当然ながら「時計を預けるのはメーカー直営店や大規模店でないと」と思ってしまいますから、我々のような中小の業者は非常に憤りを覚えるのです。

    株式が公開された会社であっても財務の実態を粉飾/偽装するという事が行われるほどですから、中小企業や小規模店であった場合、その経営内容を推し量る事はなかなか困難です。

    当社は法人ではあるものの、実態はほぼ個人商店のようなものであり、当然ながら立派な社屋、多くの従業員、多額の資本金や売上高はありません。
    しかし、大企業や大店舗に決して負けていない点があります。
    所詮自己申告ではありますが、一切の借金が無いのです。

    倒産や夜逃げの原因は、結局のところ資金繰りに行き詰まるという事ですから、借金、従業員、在庫商品のどれもが無い=倒産の恐れは極めて少ないのではなかろうかと、いささか自負しております。

    過去、勤務する会社の倒産や閉鎖を経験していたり、経営者の立場にある方はこの強みがどれだけのものであるかをご理解いただけるはずです。

    販売商品の仕入れと在庫が不必要で、高い賃料もかからない事務所で営業可能な時計修理業は意外と”しぶとい”営業形態です。

    狭い業界なのでそういった話はすぐに拡散しますが、販売を行っていない時計修理専業の業者では私がこの世界に入って20数年の間、資金繰りに行き詰っての倒産や夜逃げといった話は皆無なのです。

    こういった小規模経営ならではの”安心材料”をどうにかして世間に認知させる方法は無いかと現在思案中であります。